和歌山県立医科大学外科学第一講座はその前身が胸部外科学講座であったことから心臓血管外科、呼吸器外科、乳腺外科を担当しています。異なる3分野ですが医学教育、附属病院や関連施設における診療において協力態勢をとっています。日本人の死亡原因の1位は悪性新生物、2位は心疾患です。また、悪性新生物の上位に肺がん、乳がんが含まれています。このように外科学第一講座の果たす役割は重要です。心臓血管外科においては虚血性心疾患、弁膜症、大動脈瘤、先天性心疾患などすべての領域の手術をこなし、24時間態勢で県内外からの緊急手術を受け入れています。また、ステントグラフト、経カテーテル大動脈弁置換術、低侵襲心臓手術（僧帽弁形成、大動脈弁置換、冠動脈バイパス）を導入しています。呼吸器外科では完全胸腔鏡下手術、乳腺外科では乳房再建術を取り入れるなど積極的に新しい治療法を導入しています。2019年度の手術実績は心臓血管外科総手術数434例（内、開心術256例）、呼吸器乳腺外科の総手術数472例でした。詳しくは心臓血管外科?呼吸器外科?乳腺外科のホームページをご覧いただきたいと思います。